図1.jpg
GNLF公式ホームページは、2016年4月をもって以下のリンク先に移転しました。
http://jp.g-nextleaders.net

2014本会議 開催概要
(すべて2014年4月4日現在のもので、変更になることがあります)

・開催地:2014本会議はブルガリアでの開催を予定しております。

・主催:グローバル・ネクストリーダーズフォーラム 学生本部
    グローバル・ネクストリーダーズフォーラム ブルガリア委員会

・期間:2014(平成26)年8月17日から8月24日までの8日間の開催を予定しております。

・議題:格差

・参加予定国 (五十音順):
インド/インドネシア/エジプト/キルギス/スイス/チュニジア/日本(ホスト国)/ブラジル/ブルガリア(ホスト国)/南アフリカ/メキシコ

・参加予定人数 :
日本学生17名(本部運営委員15名を含む)
ブルガリア学生27名(本部運営委員10名を含む) ブルガリア教員4名
各国学生2名 各国教員1名 ※日本、ブルガリアの学生は除く
合計 75名

GNLFは「将来リーダーとなりうる学生がグローバル・リーダーへと成長できる場を提供し、その後彼らが互いの協力のもとで、良好な国家間の関係を構築し国際的な課題へ対処することを目指す団体」であることを理念としています。

2013年の本会議においては、“グローバル化が進む中、各国において時代に対応した「独自の」「正統な」リーダー・エリート層の育成が不可欠であり急務である”との問題意識から「高等教育」と「エリートの正統性と責任」について議論を行いました。そして最終的には参加者の共通の認識として「エリートは社会に対して良い影響を与えるような判断と行動を行う存在でなければならない」ということを確認しました。

そのため2014年の本会議では、実際に学生達が各国のリーダー・エリートとなり、国内の政治的決断を下す際や、国際的な課題へ対処する際に考慮すべき問題について考え、その中から特に、どの国にとってもこれからますます大きな問題となるであろう「格差」を今回の大テーマに定めることにしました。

さまざまな格差が存在する中、今回は特に「所得格差」に着目しますが、各国における所得の国内格差はグローバル化の進行とともに拡大していると言われています。1995-2007年においては、OECD加盟国の31カ国中19カ国において地域的な格差が拡大しているといわれていて、この傾向は2008-09年の経済危機以降、より強くなっています。

国家間の格差については、1800年時点での国家間格差(最も裕福な国ともっとも貧しい国における所得の比率)が3対1であったのに対し、1992年の時点では72対1に拡大しました。1990年頃からは、新興国・開発途上国の一人当たりの所得の増加が先進国のペースを大きく上回っていますが、これは多くの場合、上位の所得層が稼得する所得の劇的な上昇によるものであり、最貧国の中には、何百万人もの所得水準が1世紀以上ほぼ停滞している国も存在しています。

これらの傾向は2014年本会議を開催するブルガリアも例外ではありません。1989年に社会主義から民主主義、市場主義化を行い、そして2007年にEUに加盟することで、首都ソフィアにはドイツなどからの直接投資が集まる一方、農業生産が中心の北西部など、その恩恵を享受することなく、所得水準がほぼ変化していない状況にあります。

以上のような現状を鑑み、2014年本会議では、参加者が本物の「リーダー・エリート」に近づくために、以下の2つのことを達成してもらうことを目標とします。

 1つ目は現在世界各地に存在する格差がどのようなものであるか、自分とは異なる国々においてどのような格差問題が存在するかについての理解を深めることです。本会議の参加国には、国連が2000年前後に行ったジニー係数による格差ランキングでは上位に位置する南アフリカ(4位)やブラジル(8位)、また比較的格差が大きくされないスイス(120位)、また1人あたりの所得と格差の相関関係を示すグリネッツの逆U字曲線上のさまざまな点に位置する国々が集まります。その中で各参加者の格差や平等に対する考え方や、問題意識が異なるかもしれません。その中で、「格差とは何なのか」「格差はどこまで容認すべきか」という抽象的な議論や具体的な事例を通して意見を交換することで、各参加者の格差に対する考え方が深まることを期待しています。

 2つ目は世界に存在する格差の実体や、格差に対するさまざまな考え方を理解した上で、将来リーダーとなる上で実際にどのように格差に向き合うべきかを考えることです。例えばGNLFの参加国の多くは将来的に地域的なリーダーシップを果たすポテンシャルを持っているため、今後ますます加速すると考えられる地域統合や地域貿易協定などを主導していくことが予想されますが、それらが影響を与える国家間及び国内の格差をどのように考慮すべきかを具体的に想定してもらいます。また国際的な合意や取り決めを行う際は、しばしば国家間の格差が妨げになりますが(例えば、WTOのDoha Roundや温暖化防止のためのCO2排出量に対する取り決めなどがあげられます)、このような格差を乗り越えて合意にいたるまでには何が必要か、ということを各自考えてもらいたいと思います。



2010年にGNLFが国際会議を開催して以来、今まで「資源」「ガバナンス」「教育」という3つの分野について取り扱ってきましたが、「格差」というこれまでとは違った切り口から2014年の大テーマを設定しました。しかしこれまで述べてきた通り、GNLFが2014年本会議において「格差」を取り扱うことは、現在の国際社会やGNLFの特色を考えても、とても意義のあるものになると考えています。